スイッチ事例
意思伝達装置を使うために欠かせないスイッチ。病状の進行などで使えなくなってしまっても、さまざまなアイデアや工夫で、また使えるようになります。ここでは、スイッチの改善事例をご紹介します。
[事例1]スイッチを軽くして押しやすくする
「スプリント材で固定したスペックスイッチが重くなり、使いづらくなった」というご相談がありました。そこで、軽いマイクロスイッチを発泡スチロールに埋め込んでみました。試作を繰り返す中で、当初のスイッチの角度よりも、直角に設置するほうが押しやすいということが分かり、最終形が完成しました。
[事例2]指の動く角度に合わせて、スイッチの位置を変更する
筋ジストロフィーの女性から、「親指が下方向に動くのですが、ジェリビーンスイッチがうまく押せません」というご相談がありました。そこで、マイクロスイッチを親指で押せるようにセットし、自分の手でスイッチ本体を押さえるようにしました。そうすると、スイッチがずれずに押すことができます。指の動く方向や角度を変えたものをいくつか試作しました。