2014.08.24

NEC難病コミュニケーション支援講座 HeartyLadder大会 in大阪

場所

森ノ宮医療大学
大阪市住之江区南港北1-26-16

日時

2014年8月23日(土)13:00〜16:00 初めてのHeartyLadder
*講座後、工作実習・懇親会あり
2014年8月24日(日)10:00〜16:00 HeartyLadderを極める

主催
NPO法人ICT救助隊
共催
ケアショップハル・Kobaレディースクリニック
協賛
NEC CSR 社会貢献室
受講料

各日1,000円(両日参加は2,000円)
*ご自身のパソコンをお持ちください。パソコンがない方は貸し出しますので、お申し込みの際にパソコン貸出希望と添えてください。

NHK Eテレ「バリバラ」に出演中の大橋グレースさんのコミュニケーション支援を行っている森ノ宮医療大学小林貴代先生とケアショップハルから、HeartyLadderのマイボイス(自分の声で発声させる)やその他の色々な機能を学びたいと要望がありました。HeartyLadderはフリーソフトで、販売業者などのサポートを受けることができないため、支援者の育成が急務になっています。そのためHeartyLadderの開発者吉村隆樹氏と、都立神経病院作業療法士本間武蔵先生にも協力していただき、HeartyLadderの初歩から応用までの講座を2日間で行いました。
また、大橋さん自身の声で発声させる取り組みの経過報告やご本人からの体験談なども話してもらいました。

【プログラム】

8月23日(土) 初めてのHeartyLadder
・HeartyLadderのインストール
・基本操作の体験
・環境設定の確認
・オリジナル文字盤の作成(Microsoft Excelが必要です)

16:00〜18:00頃 希望者のみ工作実習(スイッチインターフェースとフィルムケーススイッチの作成)
材料費:1,500円。
*スイッチインターフェースがあると、HeartyLadderを使ったパソコン操作が1スイッチでできます。

18:00〜20:00 懇親会飲み放題 in 学生食堂メディカフェ
会費:3,000円

大阪HL 大阪ibc

大阪会場 大阪吉村さん

8月24日(日) HeartyLadderを極める
・自分の声で…マニアック本間のマイボイス教室(都立神経病院本間武蔵先生)
・開発者からのメッセージ(吉村隆樹さん)
・ユーザー体験談(グレース大橋さん)
・HeartyLadderで視線入力体験
・目からうろこの設定紹介
・HeartyLadderで皆で演奏会

大阪HL演奏 大阪マイボイス

大阪UST

講座後に受講生有志でアイスバケツチャレンジに参加しました。

【アンケート結果(抜粋)】

どんなことを期待して受講されましたか?
・ハーティラダーについて無知だったので、何ができるのか、どんな機能があるのかを知りたくて参加させていただきました。利用者様でALSの方がおられるので、実用的に使えることがあればと思いました。
・ハーティラダーというソフトの存在は知っていましたが、実際ちゃんと扱ったことがなかったのと、スイッチボックスも持っていないので、作製できるのもよいと思いました。

受講して一番役に立ったこと、これから役立ちそうなことをお書きください。
・ハーティラダーは利用者さんたちのいろいろな意見や経験のもとで作り上げられているのだとわかりました。多種多様な方法があり、自分が知らないことばかりだったので、これから先生達に質問しながら知識増やして利用者さんと一緒にはげんでいきます。
・当事者さんが中心となり、当事者さんの要望を聞きながら作られたということで、設定の仕方が役立ちましたので、実際に使うときには試行錯誤しながら頑張りたいと思います。
・自分の知らないハーティラダーの可能性を知ることができたこと。(環境設定、マイボイス、文字盤編集)また、吉村さんをはじめ、制作に携わった方々や、それを実際に活用されている方々と繋がることができたこと。

その他ご意見やご感想、お気づきの点がありましたらお書きください。
・マイボイスが実際に使われているのを聞き、「コンピュータの声」でなく「自分の声」で発信できるマイボイスのすばらしさを感じました。
・オルゴール演奏は、スイッチ練習以上に、音楽を演奏する楽しさが味わえて、すばらしいと感じました。
・当事者の方の参加もあり、とてもよい会と思いました。小林先生やスタッフの方々が声かけしてくださらなかったら、このような会に行けなかったのかと思い、とてもありがたかったと思います。吉村さんや本間先生、久保先生のお話も聞けてよかったです。
・午後からは、ハーティラダーで音楽やゲームができることを体験でき、パソコン自体になじみのない利用者さんに紹介する際のツールにさせていただきたいと思いました。

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